代表者あいさつ

GRIC(グリック)代表の高橋純也と申します。

私が通勤中に道を歩いていると、こんな風に声をかけられることがあります。

「何かお手伝いしましょうか?」

困っている時は大変ありがたいのですが、

大半は困っていることもなく、ただ普通に歩いていることが多いので、「大丈夫です」とお断りすることが多いです。

電車に乗っている時は、席を譲られることがあります。

気持ちはありがたいのですが、私は体力があるので、あまり席をゆずってもらう必要がありません。

他に本当に席を必要としている人がいるのでは?と心苦しくなってしまいます。

ちなみに、私は全盲の視覚障がい者です。

視覚障がい者というだけで、多くの人から

「困っている人、助けが必要な人」と思われているようです。

しかし、実際は私は身の回りのことは自分でやりますし、

できないことがあってもいろいろと工夫をして、普通に生活しています。

私が初めてお会いした方に、自己紹介で「週末にマラソンをやっています」、「毎年、富士山にも登っています」という話をすると、

「目が見えないのにがんばってますね、すごいですね」という反応が返ってくることがあります。

私は、好きなことや必要なことを普通にやっているだけなので、

目が見えないのにがんばっているというのは、ちょっと違う気がしています。

多くの人は障がい者に対して、、、「障がい者だからできないだろう。障がい者なのにできるなんてすごい。」

という風に、枕詞をつけて考えていることがあるようです。

他にも、「女性には難しい」「女性なのに頑張っている」

お兄ちゃんだからできるだろう。」「お兄ちゃんなのにできないなんて恥ずかしい。」

といったことはたくさんあると思います。

なぜ枕詞がつくのでしょうか?

それは「~はこういう人だ。」という思い込みがあるからかもしれません。

私は出前授業を通じて、自分や他人をありのままに見ることの大切さを伝え、人々が思い込みに気付けるようになることを目指します。

それによって、社会全体でよりより人間関係を構築できるよう、GRIC(グリック)を設立しました。

※GRIC(グリック)は、Good Relationship in Class の略です。

代表 高橋純也