「株式会社DNPメディアクリエイト」全国ユニバーサルデザイン推進会議集合研修にて出前授業を行いました。
日時:2016年3月24日 木曜日 14時30分~16時
対象:社員13名
場所:DNP市ヶ谷加賀町ビル 会議室(テレビ会議システムにて、札幌、難波、福岡地区もリアルタイム受講)
講師:高橋
ファシリテーター:岡村(実利用者研究機構)
サポーター:松川
授業内容:
(1)選択肢を持つということ
(2)視覚障がい者が健常者をサポートする
(3)自分で行うことの利点
(4)見る・読む方法
(5)「できない」ということへの思い込み
(6)誤使用によるリスク
<活動レポート 高橋記>
今回、パートナースピーカーの松川氏のお声掛けにより、初の社員研修が実現しました。
障がい者に限らず、「これ以外にない!」と1つの方法論に固執してしまうことはよくあることです。
そこで、全盲者が自販機で飲み物を購入することを想定し、
方法論としてどういった選択肢があるのかをみなさんに考えてもらいました。
「どんな飲み物が売っているのかを周りの人に教えてもらう。」
「何が出てくるかわからないけど、その状況を楽しんでとにかくボタンを押してみる。」
こういった選択肢はすぐに回答がありましたが、
私は普段から、あと2つの方法を実践しているということを話しました。
考え方や視点を変えれば、思わぬところで選択肢になりうるものがあり、
複数の選択肢を持つことによって、気持ちに余裕が生まれ、
それによって周囲との関係性が良いものになっていく。
障がい者であろうとなかろうと、選択肢を持つことによる豊かさについてお伝えできたと思います。
衣類の片づけの話では、
自分の衣類は自分で洋服ダンスに片付けることの利点を話しました。
また、片付ける際、まず私の奥さんが衣類をある一か所にまとめて置いてくれるのですが、
そもそも私が衣類に気付かなければ、衣類はどんどん溜まる一方です。
そこで、私は衣類の置き場所を工夫しているのですが、その置き場所をみなさんに考えてもらいました。
3つの選択肢の中から考えていただいたところ、どれかに集中することもなく、
みなさん様々な理由でそれぞれの利点をお話しいただきました。
ここでのポイントは、私と奥さん双方において、
無理なくストレスなく過ごせるようにすることにあります。
奥さん(提供者)、私(使用者)における良い関係性について、
実務でも活かすことができる実例としていただけたなら幸いです。
受講者の方々は東京地区だけでなく、
北海道、大阪、福岡の方々と、テレビ会議システムでご参加いただきました。
コミュニケーションを取りながら、双方向な講義を行うことができ、
なごやかな雰囲気で進めることができたと思います。
また、時折iPhone(アイフォン)の実演を交えたことによって、
より一層活発な講義を楽しんでいただけたのではないでしょうか。